エラ病について

健康な鯉のエラは、鮮紅色をしています。

エラの病気には、大別して細菌や寄生虫によるものと貧血によるものがあります。

◇エラの全体が白い膜に覆われている状態の時は、寄生虫(ダクチロギルス、ギロダグチルス等)
が寄生している場合が多いです。
予防には、水1t当たりマゾテン液2.5mlで、月1回の薬浴を行いましょう。
治療する場合は、マゾテンや過マンガン酸カリウム、0.5%の塩浴が効果的です。

●マゾテン液を使用する場合は、水1t当たり2.5mlまで(水温25度以上は使用不可、
水温が高くなるほど量を減らす)の薬浴を最低3日間以上。

●過マンガン酸カリウムを使用する場合は、水1t当たり2~3g(水温20度を基準とし、
20度以下なら2g、20度以上なら3g)で薬浴、散布する。
◇エラに白い綿のような物が付着している場合は、カラムナリス菌によるエラ腐れ病です。

予防には、病原菌を池に持ち込まないことです。
新しい鯉を池に入れる場合はパフラジンFで薬浴するなどしましょう。

治療方法はいくつかあります。

●水1t当たり、パフラジンFを5~10gの薬浴を4時間。

●水1t当たり、パフラジンF1~2gと、塩5kg(0.5%)の薬浴を7~10日間。

●水1t当たり、OTC酸(テラマイシン)3~5gと、塩5kg(0.5%)の薬浴を7~10日間。※

●水1t当たり、OTC酸(テラマイシン)25gの薬浴を4時間。
病魚が少ない時には別の容器で行う。水温を18度以上に上げた方がよい。※

●水1t当たり、観パラDを5g(オキソリン酸懸濁液50を100ml)と、塩5kg(0.5%)の薬浴を10日間。薬液が汚れたら交換する。

※水温の高いときは薬を少なめに、低いときは多めに使う。エアレーションを併用するとよい。

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